2023年3月、ある話題により Circle のステーブルコインである「USDC」が価格を崩し全世界的にトレンドを作っている。
そもそもステーブルコインの「USDC」とは、CircleとCoinbaseのコンソーシアム(共同事業)であるCentreによって発行されている米ドルと1対1で価格を維持する通貨である。
「USDC」は金融当局に認定されたステーブルコインとして、発行に対する必要な資本の監査を定期的に受けている。
発行に際し、複数の金融機関(6か所以上とされる)と提携している。
今回、騒ぎとなっているのはその中のシリコンバレー銀行である。
ここのUSDC発行準備金が破綻に際し、保留となり流動性に支障をきたしたことからはじまっている。
これはメディアでも拡散されて、世界中で悲観的トレンドを形成した。
この影響で利益目的の投資やパニック売りにより、価格が保持できなくなったと見られる。
Circleは、この件に対して24時間の資本管理などガイダンスに沿って冷静に対応する姿勢を見せている。
価格保持に必要以上の資本が必要となることから、もしかしたら資金調達なども行われるだろう。
「USDC」は、主要なステーブルコインとして今後のインフラにおいて重要な役割を担うため資金調達も容易かと予想されます。
そもそも、基本的にはバックアップに必要な資本は定期的な監査により保証されているためそれなりの資本を保有しているものと考えられる。
価格の保持に必要な資本が不足し、一時的な利益目的の投資やパニックが継続的に起こった場合、テラUSDのように価格は完全に破綻して戻すことは困難となるだろう。
「USDC」の価格保持は投資家次第でもあるため、冷静に捉えて短絡的な判断してはならない。
「USDC」が破綻してしまうと、リスク管理などにおいて規制や悲観的な活動へと波及してしまうだろう。